10年前の紅白。そして男子が憧れたSMAPとKAT-TUNの時代。
2017年6月号で創刊20周年を迎える『STREET JACK』。そのバックナンバーを紐解きながら、当時の若者ファッションシーンを振り返ります。
2016年がRADWIMPSなら、2006年は彼らだった。
2016年、最大のヒットといえば何と言っても映画『君の名は。』。
そして主題歌「前前前世」で紅白初出場を決めた「RADWIMPS」は、今年ブレイクしたアーティストの中でも筆頭格にあたるだろう。
そんなRADがメジャー1stアルバムをリリースしたばかりの2006年、彼らに相当する若者の人気No,1ロックバンドと言えば…?みなさん覚えているだろうか?そう、彼らだ!

写真を拡大 4thアルバム『ORANGE RANGE』リリース時。当時メンバーのYAMATOはまさしく「若者のファッションのお手本」だった。
ORANGE RANGE!
そう、世はオレンジレンジの時代であった。
あの頃、おしゃれで音楽もかっこいいアーティストの代表格であり、さらにその「大衆性を帯びたロックバンド」という共通点から、10年前の1996年にブレイクしたロックバンドになぞらえて、「ポストGLAY」と称されたこともあったのだ。(そしてその前に、実はポルノグラフィティがデビュー当時、初代「ポストGLAY」と呼ばれていたことは、あまり知られていない)。
そしてORANGE RANGEは今なお、活発な音楽活動を続けている。
2006年と、2016年。流行は移ろっても、10年経ってもつながっているものは確かにあるのだ。それはファッションにおいても同じなのか?
次のページで検証してみるとしよう。